活動報告

蒼風会・会派視察 <徳島県 神山町>

29日は、徳島県神山町に行ってきました。

●神山町の概要(wikipediaより)
果実の生産が盛んであり、スダチは徳島県内の生産量の24%を占め日本一である。京都の祇園祭や大阪の天神祭で使われる日扇の大半は神山町で生産される。
1997年、徳島県は神山町に「国際文化村」を設ける構想を発表。文化村構想は実現しなかったが、町内の実業家らにより、1999年より芸術家を招へいする「神山アーティスト・イン・レジデンス」事業を開始した。国際文化村委員会は2004年にNPO法人グリーンバレーに名を改め、町から受託した移住支援事業や、緊急人材育成支援事業などを行う。県が2011年までに地上デジタル放送難視聴対策の一環として県内全域に光回線網を整備したこともあり、2010年10月に、クラウド名刺管理サービスのベンチャー企業が同町で初めて古民家をオフィスとしたのをはじめ、IT企業のサテライトオフィスの進出が相次ぐ。このことから2011年には、神山町が誕生した1955年以来初めて社会動態人口が増加に転じた。

●視察の目的
IT企業のサテライトオフィスの進出の理由を探りに行く。

●視察の内容
・サテライトオフィスは、民家の並びに普通にある。
現在11社のIT企業が新しく神山町で開業したとのこと。

民家の並びにたてられたサテライトオフィス。民間企業の資金で建設された。

民家の並びにたてられたサテライトオフィス。民間企業の資金で建設された。

オープンな設計。働いている風景が外からでもわかる設計。縁側を使ってのおしゃべりができる。

オープンな設計。働いている風景が外からでもわかる設計。縁側を使ってのおしゃべりができる。

・アートインレジデンス。
世界各国から神山町に芸術家が訪れ、3か月間のうちに作品を作る。

 生活費や材料代は全て主催者が負担する。
 

アートインレジデンスで作られた作品を展示。

アートインレジデンスで作られた作品を展示。

・カフェオニヴァ。東京から移住された方がオープンしたカフェ。
月に一度は、地域住民・移住者などなど、いろんな方が自由に参加できるイベントを開催されている。

カフェオニヴァ

カフェオニヴァ

・サテライトオフィス・コンプレックスで働いている方々と少しだけお話できた。
やはり、インターネットのスピードは段違いとのこと。
その魅力に加え、現在神山町には多くのIT企業関連の方々が集まっているので、
面白い人たちに会えることも魅力のひとつ。
人が人を呼んでいる状況のようだ。

ここには、大手IT企業も、この会議室で研修やディスカッションをしにくるらしい。

▽サテライトオフィスコンプレックス
http://www.in-kamiyama.jp/kvsoc/

サテライトオフィス・コンプレックス

サテライトオフィス・コンプレックス

コンプレックスに入居している企業。海陽町は体験入居とのこと。

コンプレックスに入居している企業。海陽町は体験入居とのこと。

・サテライトオフィスコンプレックスでたまたま神山塾の卒塾生にお会いした。
※神山塾とは・・・学生や社会人等を対象に地域の担い手育成を目的とした短期滞在型研修プログラムです。変わらない田舎の暮らしと変わり続ける「創造的過疎」の取り組みを通じて、新しい働き方・暮らし方を実践するクリエイティブな人材が集う神山をフィールドワークで体感し、生き方のヒントを学びます。

都会から移住されてきたそうで、神山塾で学ぶうちに、神山に魅了された。
中学生が元気にあいさつしてくれたり、どこかに行けば知り合いがいる環境が気に入った。
神山塾を通して移住する方も多いそうだ。

コンプレックス内にあった看板

コンプレックス内にあった看板

・視察が終わり、時間もあったので、神山町にあるcoco歯科を外から見るためにうろうろ歩いていると
不思議な建物がありました。
自分の人生に影響を与えた本を収め、登録した人が使える図書館とのこと。
たまたま、カフェオニヴァのオーナーさまがいらっしゃり教えてくれました。
オニヴァはこの日しまっていたので、本当に偶然です。

アートインレジデンスの作品。図書館。

アートインレジデンスの作品。図書館。

●視察から得たこと
ネット環境が充実しているというのはもちろんのこと、
神山町自体に、お遍路等で町外の人を受け入れる気質があり、その土壌の上に、
アートインレジデンスや神山塾を通して、町外の方が出入りを続けることで、
面白い人が集まる風土ができてきたのではないかと感じました。
宮津市でも外から人が集まるスパイラルをどんどん作っていく仕組みづくりが必要だと感じます。

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