令和6年12月定例会 一般質問「災害に強い丹後半島の道路ネットワーク構築について」
12月定例会にて、以下の項目について、質問しました。
質問内容と答弁内容を掲載しますので、ご覧ください。
<代表質問の項目>
①建設産業の人材確保対策について
②災害に強い丹後半島の道路ネットワーク構築について
・道路啓開計画について
・国道178号宮津市日置から伊根町間の強靭化について
・主要地方道網野岩滝線男山工区について
・主要地方道宮津養父線岩屋峠について
③水産業の振興について
今回は、「災害に強い丹後半島の道路ネットワーク構築について」 の質問を掲載させていただきます。
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災害に強い丹後半島の道路ネットワーク構築についてお伺いいたします。
本年元日に起きました能登半島地震では、甚大な被害がありました。能登半島と私の住んでいる丹後半島は地域特性が似ていること、丹後大震災から100年が経とうとしていることから、いつ同じことが起こってもおかしくないと思われている丹後地域の住民も多いのではないかと思います。
能登半島地震では、特に私は道路ネットワークの重要性を実感し、生存率が著しく下がる発災後72時間内の道路の緊急復旧体制などにも注目しておりました。発災直後から、国は内陸部の主要道路から沿岸に向けて、複数の道路をくしの歯状に緊急復旧させる手法をとりました。これは、東日本大震災で効果を発揮した手法でしたが、能登の場合、道路が各地で寸断したことで、孤立集落解消に1カ月以上を要し、物資支援も遅れたとのことであります。
また、発災直後の報道をみていると、通行できない緊急輸送道路の周辺で孤立集落が多く発生しており、改めて道路の重要性が認識されました。
この様なことを受け、国土交通省の国土幹線道路部会において、『令和6年能登半島地震を踏まえた緊急提言』がなされました。その内容は、災害に脆弱な国土を有する我が国では、今回の災害は、今後、全国どこでも起こる可能性があるとの教訓に立ち、道路ネットワークの総合的な強靭化対策が必要であると提言されています。
そこでお伺いいたします。
今回の緊急提言を受けて、災害発生時に、道路の瓦礫などを取り除き、緊急車両の通行を可能にする道路啓開計画が国主体で議論が進んでいるように聞いておりますが、京都府内の計画策定の進捗はいかがでしょうか。状況をお聞かせください。
次に、災害に強い丹後半島の道路ネットワーク構築に必要な緊急輸送道路等の整備状況についてお聞きします。
まず、国道178号宮津市日置から伊根町間の強靭化についてであります。
国道178号は、丹後半島を一周し、海の京都エリアを代表する観光道路である一方、地域住民の生活に欠くことの出来ない生活道路でもあり、さらには第二次緊急輸送道路として地域の安心・安全を守る重要な役割も担っております。
しかしながら、平成30年7月豪雨では、丹後半島に2箇所ある国道178号の通行規制区間において、連続雨量が基準を超えたことから、通行止めとなり、加えて、宮津市日置地区や、その迂回路となる府道が被災したことから、宮津市養老地区や伊根町が2日間に渡り完全に孤立し、地域の生活に重大な影響を及ぼしました。
以降、京都府の皆様には当該区間の強靭化対策を着実に進めていただき、連続雨量規制の緩和や抜本的な強靭化対策へ向けての検討を行っていただいております。
特に、抜本的な強靭化対策では、海側に拡幅する計画が検討されていることから、海域への影響を評価するための環境調査を行っていただき、漁業関係者や地元に対して丁寧に説明していただいていることに感謝いたします。今後計画が具体化していく中でも、漁業者や地域住民に丁寧にご説明いただき、1日でも早く事業着手いただきますようお願いを申し上げます。
そこでお伺いいたします。
国道178号宮津市日置から伊根町間の強靭化対策ですが、現在、海域への影響を評価するための環境調査が終わり、それを基に計画が定められていくかと思います。事業の本格着手へ向けた今後の進め方についてお考えをお聞かせください。
次に、主要地方道網野岩滝線男山工区についてお聞きします。
主要地方道網野岩滝線は丹後半島を縦断する地域の骨格を形成する道路であり、京都府立医科大学付属北部医療センターと京丹後市立弥栄病院をむすび地域医療を支えるとともに、第2次緊急輸送道路に指定され、避難・救助をはじめ物資輸送を支える「命の道」としての機能を有する重要な道路であります。
現在、京都府により京丹後市弥栄町外村地内においてバイパス整備事業が進められておりますが、男山工区につきましても、幅員狭小かつ線形不良区間があり、昭和の終わり頃から地元で要望活動を始められるなど、地域にとっても大変重要な区間であります。
そこでお伺いいたします。
今年度調査費により対策案の検討を進めていただいているところですが、地元の方々にも丁寧な計画説明を心掛けていただき、外村バイパス完成までのできるだけ早い時期に事業化し、切れ目のない道路整備を行っていただきたいと考えておりますが、事業化へ向けた今後の進め方についてお聞かせください。
次に、主要地方道宮津養父線岩屋峠についてお聞きします。
宮津養父線は、宮津市から兵庫県養父市に至る幹線道路で、府県間の交流・連携と沿線地域の生活や経済活動を担う重要な路線でございます。
しかしながら、岩屋峠の区間については、半径15mに満たない急カーブや8%を超えるような急勾配が連続し、一般車両と大型車両とのすれ違い時や冬期の積雪時の通行に支障を来しておりました。このため、安定的で信頼性の高い人流・物流を確保する観点から、バイパス事業を平成26年度に着手し、整備を進めてきていただいております。令和4年11月には念願でした第1工区が完成し、消雪設備も備えていただいたことで、地域の皆様からは大きな感謝の声をいただいております。
そこでお伺いいたします。
現在、第2工区の事業に着手いただいておりますが、早期完成に向け、必要な予算を確保し、着実に整備を進めていただきたいと考えておりますが、今後の見通しについてお聞かせください。まずはここまで宜しくお願い致します。
(答弁)
京都府内の道路啓開計画についてでございます。
道路啓開計画は、国の「防災基本計画」に基づき、発災後の道路障害物除去による道路啓開等を迅速に行うため、各道路管理者及び関係機関と連携し、優先する啓開ルートや投入可能な人員・資機材の確保などを、あらかじめ定めておくものでございます。
京都府内の計画につきましては、本年2月に、国・京都府・京都市が事務局となり、各道路管理者や警察、自衛隊等で構成した「京都府域道路啓開計画ワーキンググループ」を立ち上げ、策定に着手したところでございます。計画策定におきましては、まず、最大の被害が想定される花折断層帯地震を対象とし、本年9月に公表した「京都府域道路啓開計画(案)」の中間報告では、道路啓開の方針や啓開ルートなどを示したところでございます。
引き続き、啓開作業時に必要な人員・資機材の確保などにつきまして、関係機関と検討し早期策定に努めてまいりたいと考えております。
また、議員ご紹介の「令和6年能登半島地震を踏まえた緊急提言」を受けまして、半島防災という新たな視点にたった備えが求められることから、今年度中に、京都府北部地域の被害を対象とした計画策定に向けた検討も開始してまいりたいと考えております。
次に、国道178号における強靱化対策についてでございます。
宮津市から伊根町に至る国道178号の一部区間につきましては、豪雨等による土砂崩れや落石等のおそれがあることから、事前通行規制区間に指定されており、緊急輸送道路としての信頼性に課題がございます。
そこで、抜本的な強靱化対策として、令和4年度に海側に道路を拡幅する改良事業に着手後、本事業による海洋環境への影響を具体的に把握するための環境調査を実施するとともに、環境負荷の少ない道路の構造、規模等の検討を進めているところでございます。
今後とも、国道178号の強靱化に向け、住民・関係者等へ積極的な情報提供を行い、事業へのご理解・ご協力をいただきながら、早期の本格着手を目指してまいりたいと考えております。
次に、網野岩滝線男山地区についてでございます。
網野岩滝線男山地区につきましては、落石・崩壊のおそれがある法面が複数箇所存在していること、また、緊急車両等の円滑な通行に支障となる狭隘区間を有することから、緊急輸送道路としての信頼性に課題がございます。現在、信頼性の向上に必要な整備内容、事業手法などについて検討を行っているところであり、引き続き、関係機関と連携し、事業実施環境の整備についても取り組んでまいりたいと考えております。
岩屋峠につきましては、隣接する兵庫県との交流・連携の強化や緊急車両等の通行円滑化などを図るため、全長約1.2kmのバイパス事業を推進しているところでございます。
地元や関係者の皆様の御協力により、平成26年度から事業化した第一工区約400mは、令和4年度に完成し、引き続き着手した第二工区約800mにつきましては、用地取得が約30%まで進捗しており、今年度中には、一部区間の工事に着手できる見込みとなっております。
京都府といたしましては、引き続き、関係機関と連携し、緊急輸送道路等の整備・強化を図るとともに、発災後の迅速な道路機能を確保するため、道路啓開計画の策定に努め、災害に強い丹後半島の道路ネットワークを構築してまいりたいと考えております。







