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観光振興

令和4年12月定例会 代表質問「大阪・関西万博に向けた取り組みについて」

●令和4年12月定例会 代表質問「大阪・関西万博に向けた取り組みについて」

12月8日に行われました代表質問にて、以下の項目について、質問しました。
質問内容と答弁内容を掲載しますので、ご覧ください。

<一般質問の項目>
・令和5年度予算編成方針について
・大阪・関西万博に向けた取り組みについて
・丹後郷土資料館のリニューアルと天橋立世界遺産登録について
・京都丹後鉄道について
・府北部地域の医療体制について

今回は、「大阪・関西万博に向けた取り組みについて」の質問を掲載させていただきます。

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(質問)
それでは次に、大阪・関西万博に向けた取り組みについてお伺い致します。
大阪関西万博にはこれまでに142の国や地域、それに8つの国際機関が参加を表明していて、10月25日・26日には、各国の代表など、250人ほどが集まる初めての国際会議が開かれました。
万博開催まで900日を切っているということで、いよいよ本格的な準備が至る所で始まっていると感じております。

関西広域連合においても、大阪・関西万博を関西各地の魅力を国の内外へアピールする絶好の機会と捉え、万博来場者を関西各地へ誘導する「ゲートウェイ」として、「関西パビリオン」の出展準備が進められております。

「関西パビリオン」の全体テーマは「いのち輝く関西悠久の歴史と現在」であり、これを実現するために、各府県市首長で構成する「関西パビリオン企画委員会」が立ち上げられ、「関西全体を表現する展示スペース」と、各参加府県がそれぞれ趣向を凝らす「出展参加府県による独自展示スペース」で構成することになっているとのことであります。

京都府の展示をどのようにしていくのか、いよいよ具体的に示していかなければならない時期になってきていると感じておりますし、これまでの京都経済界の要望にもある通り、万博の経済効果をいかに京都へ誘引していくのか、具体的に行動に移していく時期になっていると感じます。

私の地元である丹後地域の織物事業者の方々とお話をしていても、丹後地域にお越しいただき、工場を見学してもらうことはできないか、など万博へ向けてのアイデアをお話される方も少しずつですが増えているように感じます。
6月定例会の総括質疑において、我が会派の田島議員の質問に対して、西脇知事からは、「府内各地の魅力ある資源を生かした、持続的な観光振興につなげる周遊観光ツアーの造成」など具体的な事例をあげ、経済界も含めたオール京都で基本構想の検討を進め、夢のある事業を盛り込んだ内容にしていきたいと述べられています。

そこでお伺いいたします。
京都市や府内市町村、経済界や文化団体など、オール京都で推進体制を構築し進めていくとのことでありますが、万博の経済効果を府域全体に誘引するために、具体的な検討状況と今後の展望についてご所見をお聞かせください。
また、来年3月には文化庁の京都移転があります。関西広域連合では、文化庁の移転を関西全体の文化振興に繋げていくために、令和4年度には、文化庁をはじめ、関西の経済界、観光、文化関連団体等とともに、関西文化の発信に向けたプラットフォームを形成されるとお聞きしております。さらに、万博に向けては、例えば地域の祭りや行催事、伝統芸能、現代アート、舞台芸術など、関西文化の魅力を効果的に発信する取組を、文化庁との連携の下で検討がなされていくと聞いております。京都府としても、大阪関西万博の機会を活かし、その効果を府全域に広げていくために、文化庁とどのように連携しようと考えておられるのか、ご所見をお聞かせ下さい。

(答弁)

 次に、「大阪・関西万博」に向けた検討状況と今後の展望についてでございます。

「大阪・関西万博」を契機として、世界に向けて京都の魅力を発信し、地域の振興や経済活性化等につなげるためには、万博に来場される方々に府内各地にお越しいただき、様々な交流を行ってもらうことが重要だと考えております。

こうした考えの下、今年度は、京都府、京都市だけでなく、経済界や民間有識者も含めたオール京都での「大阪・関西万博きょうと基本構想検討会」を立ち上げ、産業、文化、観光の各分野での取組や、府内各地における地域の特色を生かした取組等に関する基本構想案を検討することとしております。

一昨日に第1回目の検討会が開催され、委員の皆様からは、万博を一過性のイベントで終わらせるのではなく、 未来へと繋げていくことが重要、世界中から研究者や学生が集まる京都の強みを生かし、スタートアップとの連携による活力と独創性に溢れた取組を進めるべき、京都の人が当たり前と感じている「京都の日常」は魅力的なものであり、国内外に発信していくべき、京都が誇る中小企業の優れた技術を世界中にPRすべきなどの意見をいただいたところでございます。

今年度は、本検討会にて基本構想案の検討を進め、来年度には、万博に向けたオール京都での推進体制を構築し、基本構想の決定や、基本構想に基づく具体的な取組の推進、機運醸成のためのイベント開催や情報発信などの取組を一層強化してまいりたいと考えております。

 

 次に、大阪・関西万博へ向けた文化庁との連携についてでございます。 

文化庁との連携につきましては、これまでから文化庁に職員を派遣いたしますとともに、「全国高校生伝統文化フェスティバル」や「光の芸術祭」、「アートコラボレーション京都」など、伝統文化や地域文化、現代アートの振興等、様々な分野で取組を進めてきたところでございます。  

 また、大阪・関西万博は、世界中から関西に注目の集まる機会であり、文化庁との連携を進め、文化庁移転の効果を府内全域に広げる絶好の機会であると考えております。
そのため、大阪・関西万博に向けては、オール京都による「文化庁京都移転プラットフォーム」において、年間を通じて切れ目なく、京都中を文化で彩る取組を展開してまいりたいと考えているところでございます。

例えば、
・音楽や茶道、華道などに親しむ参加型のイベント
・祭りなどの行催事や社寺等の文化財を活用した体験型の文化観光
・能・狂言などの伝統芸能を活用したメディアアートやAR・VR技術によるコンテンツ制作
等の取組を進め、歴史と伝統ある京都の文化の力を地域活性化や経済振興に繋げるなど、文化政策の新たな潮流を生み出していくよう文化庁とさらに連携を強化してまいりたいと考えております。

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