活動報告

医療

令和3年2月定例会 代表質問「府立医科大学附属北部医療センターについて」

●令和3年2月定例会 代表質問「北部医療センターについて」

2月17日に行われました京都府議会代表質問にて、以下の項目について、西脇知事に質問しました。
質問内容と答弁内容を掲載しますので、ご覧ください。

<代表質問の項目>
医療体制について / ・北部医療センターについて / ・雇用対策について
染織産業について / ・農林水産業の販売戦略について / ・集落営農について / ・水産業について

今回は、北部医療センターについての質問を掲載させていただきます。

▼答弁内容の趣旨
・医療のデジタルトランスフォーメーションが進む中で、画像等のデジタルデータを介した遠隔診断、ICU入院患者の遠隔管理などが期待されている

・今後、北部医療センターでは、これまでと同様に、医師派遣や総合診療力の確保など「地域医療最後の砦」として中心的な役割を果たすとともに、医療需要や疾病構造の変化に対応できる体制や施設の整備が必要

・京都府といたしましては、こうした状況変化に対応するため、今議会におきまして「北部医療センター医療体制検討費」の予算案を提案しているところであり、北部医療センターが担うべき役割や機能について、老朽化への対応も見据えながら、検討を進めてまいりたい

=============================
(質問内容)

次に、府立医科大学附属北部医療センターについてであります。

北部医療センターが平成25年度に附属病院化した際には、「整備基本構想」を策定し、診療機能や医師派遣機能等の充実・強化、さらなる地域連携の推進の3つの取組を柱とし、認知症診断の充実や医師派遣回数の大幅増加、かかりつけ医との連携など推し進めていただき、認知度や患者数とも大幅に増加いたしました。その後、平成28年に行われた北京都安心医療拠点整備検討会の提言に基づき、丹後地域での死亡原因1位であるがんに対して、PET-CTやリニアックが配備されたがん診療棟を整備いただくなど府北部地域の中核病院として大変大きな役割を担っていただいております。

少子高齢化が進む府北部においては、医療機関が役割分担を行い、連携を強化することで府北部全体の医療面での安心安全を確保していく視点が重要だとされておりますが、府北部の中でも一層少子高齢化が進む丹後医療圏にとって、北部医療センターの果たす役割はますます大きくなっていくものと考えられます。

救急や地域包括ケアを支える医療拠点としての重要性はもちろんのこと、5Gなどの整備が進んでいくと医療の現場でもデジタルトランスフォーメーションが進み、オンライン診療などの可能性が広がることが予想されます。府立医科大学附属病院と連携して京都市内に行かずとも専門医の受診が可能となる体制の構築なども考えられるのではないでしょうか。

また、府立医科大学の附属病院として、若手医師の確保や府立看護学校とも連携した医療人材の育成などがより一層期待されていると感じております。

そこで、少子高齢化の進行や医療のデジタルトランスフォーメーションが進む中で、丹後医療圏にとって北部医療センターが果たす役割をどのように考えておられるでしょうか。また、隣接する府立看護学校にもいえることですが、施設全体が老朽化してきており、将来的には、地域の中核病院や看護学校として相応しい施設とするための建て替えが必要だと考えておりますが、お考えをお聞かせください。

(答弁)

次に、丹後医療圏における北部医療センターが果たす役割と施設整備についてでございます。

丹後医療圏は、京都府内でも特に少子高齢化が進んでいる地域であり、かかりつけ医をはじめとする医療従事者の確保や、高齢化に伴い増加するがんなどへの対応が課題となっております。

そうした中、北部医療センターは、北部地域の中核病院として、周辺の病院や診療所への医師の派遣や、他の病院と連携した在宅医療への対応など、地域医療を確保する上で重要な役割を果たしております。   

また、令和2年度には、高度ながん治療体制の充実を図るため、新たにリニアック・PET-CTを配備し、手術・化学療法・放射線治療など患者に最適ながん治療を、診断から治療まで一体的に受けることができる「がん診療棟」を稼働させたところでございます。

さらに、医療のデジタルトランスフォーメーションが進む中で、画像等のデジタルデータを介した遠隔診断、ICU入院患者の遠隔管理などが期待されております。

今後、北部医療センターでは、これまでと同様に、医師派遣や総合診療力の確保など「地域医療最後の砦」として中心的な役割を果たすとともに、医療需要や疾病構造の変化に対応できる体制や施設の整備が必要と考えております。

京都府といたしましては、こうした状況変化に対応するため、今議会におきまして「北部医療センター医療体制検討費」の予算案を提案しているところであり、北部医療センターが担うべき役割や機能について、老朽化への対応も見据えながら、検討を進めてまいりたいと考えております。              

併せまして、府立看護学校においては、学生だけではなく、現役の看護師の生涯教育も担える施設としての役割も担っておりますことから、北部地域の看護師定着支援の観点からも、その役割や機能について検討を進めてまいりたいと考えております。

PAGE TOP