活動報告

京都府議会での初めての一般質問を行いました!

7月2日に京都府議会での初めての一般質問を行いました。
地元からは35名ほどの方々が応援にお越し下さり、実力以上の質問が出来たと感じております。
お越しいただいた皆様には心から感謝申し上げます。

今回の一般質問では、観光地域づくりを中心に、4つの質問をさせていただきました。

(質問内容)
①観光地域づくりの今後の展望について ②サイクリング施策を通じた地域活力の創造について
③丹後郷土資料館のリニューアルについて ④阿蘇海の環境保全について

これからの観光地域づくりには、分野横断、部局連携を一層進め観光消費額を高める取り組みを進めることや、外国人旅行者の受け入れ環境の整備、また、点在する観光スポットを周遊してもらうための移動手段や歴史文化を活用する視点、そして、自然環境、景観を守る取り組みが必要だと考え、質問致しました。

下記、質問・答弁内容を記載しておりますので、ぜひご覧ください。
今後ともご指導宜しくお願い致します!

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黒文字:質問内容 赤文字:答弁内容 ※正式な答弁は京都府議会の議事録をご覧ください。

<一般質問の質問内容と答弁内容>

自民党議員団の中島武文でございます。
私は昨年11月に行われました補欠選挙で多くの皆様からご支援をいただき、府議会に送り出していただきました。今回が私にとって初めての一般質問でございます。歴史と伝統のある府議会の壇上での、一般質問の機会を与えていただいた自民党議員団の先生方や府民の皆様方に心から感謝を申し上げます。また、府議会議員の一員として、西脇知事と共に、「安心安全な京都」「いきいきと暮らせる京都」「世界に誇れる京都」を実現するために邁進してまいります。

さて、西脇知事は、山田府政の継承・発展を掲げられ、ご当選されました。山田府政においては、「府域の均衡ある発展」を掲げ、京都縦貫道開通やもうひとつの京都など、ハード・ソフト両面にわたる対策を幅広く講じてこられました。

ですが、格差が解消されたとは言えず、今なお、課題がございます。例えば、インフラについては、京都縦貫自動車道の4車線化と低料金化、山陰本線園部以北の複線化、山陰近畿自動車道の延伸、京都舞鶴港の整備や山陰新幹線京都府北部ルート誘致などがあります。その他、医師確保や仕事づくりなど、多くの課題に対応していく必要があります。

まだまだ多くの課題があるのが現状ですが、今回は、府域の均衡ある発展を目指す中で、観光地域づくりを中心に質問をさせていただきますので、宜しくお願い致します。

1、観光地域づくりの今後の展望について
もうひとつの京都により海・森・お茶の観光地域づくりが行われたことや京都縦貫自動車道開通なども相まって京都府内の各地域での観光入込客数が増加致しました。

それによって生まれた地域の変化を強く実感しているところでございます。例えばこの数年間で、私の地元である宮津市では、道の駅に車を停め、汽船で天橋立へ向かうパークアンドクルーズが始まり、休日には、道の駅にある「おさかなキッチンみやづ」で多くの人が買い物や食事をしています。伊根町では、蒲入漁港の漁港めしは大勢の人で賑わっておりますし、舟屋日和や観光案内所など新たに整備され、舟屋の宿に宿泊しようと思うと数ヶ月先の予約はいっぱいの状況です。先日行われた丹後天酒祭りでは、与謝野町にある2つの酒蔵にも多くの人に訪れていただき、酒蔵以外で購入する方法など活発なやりとりがありました。

平成25年から平成28年までで、京都府内の観光入込客数は7787万人から8741万人となり、観光消費額は、7458億円から1兆1446億円と増加しております。

観光入込客数や消費額の増加により、先ほど述べたような新たな起業や商売の拡大などチャレンジする人が増えました。多くのチャレンジは地域にとって明るい兆しとなっていると強く実感しており、この明るい兆しをしっかりと掴み、観光産業を地域の柱となる産業へ押し上げていかなければならないと強く感じているところでございます。

明るい兆しをしっかりと掴むためには、まだまだ課題も多くあります。例えば、平成28年度の観光消費額について、京都府全体の中で、海の京都エリアが占める割合はわずか2%であり、一人当たりの観光消費額も宿泊者数に対する日帰り客の割合の増加により横ばいの状況です。外国人宿泊者数は増えておりますが、その8割以上がホテルを利用しており、日本旅館が十分に取り込めていない状況にありますし、多言語対応やカード決済など受け入れ環境の整備もまだまだ不十分な状況にあります。これは海の京都エリアだけに限った課題ではありません。京都府内の観光動向をみてみると、京都市内に観光消費額や外国人宿泊者が集中している状況にあり、府域全域への周遊が課題であります。

もうひとつの京都エリアには、海・里・山の幸や歴史的にも価値ある文化財など素晴らしい地域資源が数多くあります。
私は、農林水産業、商工業、文化行政がしっかりと連携し、観光消費額を増やしていく取り組みを推し進めていかなればならないと考えており、また、外国人旅行者に対応する宿泊施設などの受け入れ環境の整備や、長期滞在が見込まれる欧米諸国の旅行者を増やすための取り組みなどインバウンド対策を一層強化していかなればならないと考えます。

そこで質問致します。西脇知事におかれては、観光戦略総合推進本部を立ち上げられ「京の食」を通じたブランディングを掲げられました。府域全体での観光消費額を増やすための取り組みやインバウンドへの対策などどのように取り組んでいかれるのかお考えをお聞きします。

===答弁===
(西脇知事)
中島議員の御質問にお答えをいたします。
 京都府では、府・市町村・地域が一体となって平成25年に海の京都事業に着手して以来、「もうひとつの京都」の取組みを推進してまいりました。平成28年度には、この取組みを持続的・発展的に展開するため、「海」「森」「お茶」のDMOを設立したところでございます。こうした取組みにより、議員御指摘のとおり、府内の観光指標は順調に拡大し、民間の新規投資や地域主導のイベントの開催などに結びつくなど、着実に観光地域づくりが進んでおります。 

 一方で、京都市を除く府域の状況を見てみますと、例えば観光入込客数は京都府全体の約37%を占めておりますが、観光消費額は約5%にとどまっていること、観光入込客数・観光消費額・外国人宿泊者数の地域偏在が顕著であること、観光消費額拡大につながる宿泊者総数がこの10年間で減少傾向にあること、経済効果が地域産業に十分波及していないこと、観光関連産業の人手不足が顕著であること、増加しておりますインバウンドに対応できる受入施設が不足していることなど議員御指摘のとおり多くの課題がございます。

 これらの課題に対応しつつ、インバウンド対策も含めて、観光消費額を拡大するためには、府域横断かつ分野横断での取組みを、部局が緊密に連携し推進する必要があります。

  このため、私を本部長といたします「観光戦略総合推進本部」や「もうひとつの京都プロジェクトチーム」を立ち上げたところでございます。

 今後、この本部におきまして、インバウンド対策としては、アジアのみならず長期滞在等が見込まれる欧米豪向けに、宇治茶プレミアム・ブランド化事業等と連携したプロモーションと、京都府域への誘導、また多言語対応やモバイル決済に対応したシステムの導入の促進などの方策を具体化してまいりたいと思います。

  また、もうひとつの京都を深化させつつ、観光消費額を拡大するために、多様な宿泊施設の整備の促進、ガストロノミーツーリズムなど海・森・お茶の京都エリア内・外にわたる周遊性の強化による滞在時間の長期化、農林水産等の地場産業やスポーツ・健康分野との連携による新たな消費機会の創出などについて、DMOとも連携しつつ、具体化してまいります。

  このような取組みによりまして、議員御指摘のインバウンド対策、観光消費額の拡大など、地域経済の活性化につながる観光振興に全力で取り組んでまいる所存でございます。

(中島)
西脇知事からはアジアのみならず、欧米諸国へ向けてのプロモーションなど具体的な施策に触れていただき、そのようなインバウンド対策も含め、観光消費額を拡大するため、府域横断・分野横断での取組を、部局が緊密に連携し推進していくといったご答弁をいただきました。大変心強く感じた次第でございます。先日漁師さんたちと話しているとこんなことを仰っていました。「飲食店に行くと○○漁港産と書いた魚が提供してあり嬉しい。このまちの魚は美味しいことを観光客に知ってほしい。それが漁師のやる気につながる。」 観光産業は裾野が広い産業です。経済効果が地域の産業へ広がると、地域の方々の自信になり、好循環に繋がります。ぜひ各分野の連携を深めていただき、観光産業を地域の柱となる産業へ押し上げていくべく、引き続きご支援をお願い申し上げ、次の質問に移らせていただきます。

2、サイクリング施策を通じた地域活力の創造について
つぎに、サイクリング施策を通じた地域活力の創造について質問致します。
本年も丹後半島の魅力を感じることのできるTANTANロングライドが開催され、これまでで最多の1745名の方がエントリーされました。丹後半島の素晴らしい自然や景観はもとより、エイドステーションの充実やスタッフの皆様方の気配りなど参加者からの評価は高く、リピーターが多いと聞いております。

また、南部地域では、昨年に引き続き「ツアーオブジャパン京都ステージ」が開催され、世界最高峰のチームやトップレベルの選手が参戦され、大いに賑わいましたし、本年10月7日には、嵐山を起点に府道京都八幡木津自転車道線を活用し、「KYOTOロングライドin South Around」が開催されます。これまで整備されてきたサイクリングロード「京都ゆラリー」や「京都やましろ茶いくるライン」など一層活用し、サイクリングを通じた地域活力の創造を期待するばかりです。

さて、海・森・お茶の京都エリアは、素晴らしい自然や景観、歴史的な文化財などが数多くあります。ですが、公共交通機関が充実した地域だとは言えず、観光スポットに行こうと思うと最寄りの駅から路線バスを乗り継いで1時間以上かかる場所も多数ございます。また、本数も充実しているとは言えません。

このような地域においての本格的なロードバイクでの移動は、車や公共交通機関の次に力をいれていかなければならない移動手段だと考えております。

ですが、ロードバイクを受け入れるための環境の整備は十分な状況ではありません。
例えば、府内にある3つの自転車道や国道178号などは舗装整備や照明、コース表示などを行う必要がありますし、また、各観光スポットには、駐輪時のラックの整備やパンク修理などができる立ち寄り場所がないこと、サイクリング用のマップの充実などが課題としてあげられます。

サイクリストの聖地として知られている愛媛県のしまなみ海道では、自転車メーカーと協力し、本格的なロードバイクが現地で借りられるサービスなどを始められ、片道だけの乗り捨て利用など利便性を高め、都市部から自分の自転車をもって来なくても手軽に利用できる体制を整えられています。
当地域においても、気軽に自転車を楽しんでいただくために、本格的なロードバイクのレンタルやJRや丹鉄、バス会社などの公共交通機関と連携することで、行きはロードバイクで、帰りは公共交通機関で観光が楽しめる体制を築いていただきたいと考えます。

そこで質問致します。TANTANロングライドが地域に与えている影響をどのように捉えているのか。また、交流人口の増加や地域の活性化に繋げるためにサイクリングイベントをどのように発展させていこうと考えているのかお伺いいたします。

(答弁)
 サイクリング施策についてでありますが、7回目の開催となりました本年のTANTANロングライドでは、参加者数が過去最高を記録し、申込者の約4割がリピーターであるなど、大会が定着しつつあります。       

 また、市町や地域の皆様の協力を得て、地元食材を用いた食事や伝統芸能でおもてなしを行うとともに、宮津から伊根間の汽船を含むコースを設定するなど、豊かな自然や美しい景観とともに、地元の受け入れも、参加者の皆様方から高い評価をいただいておりまして、持続的な取組みとするべく地元でも機運が高まっているところでございます。 

 加えてまして、ハード面でも、府道であります加悦岩滝及びの両自転車道におきまして、道路舗装や照明、転落防止柵、休憩所やコース案内板等の整備を実施しておりますほか、中丹地域の8カ所に、駐輪ラックや修理工具を備えた京都『ゆらりー』サイクリングロード・サポートステーションを設置するなど、環境整備が着実に進んでおります。                   

 こうした取組みを地域活性化につなげていくことが重要でありますが、議員御紹介のしまなみ街道など先進地では、広域でのレンタサイクルや専用列車の運行、サイクリスト向けの土産物開発など、地域経済に波及効果をもたらす取組みが官民一体で進められております。
 
このため、丹後地域におきましても、官民の多様な主体等によるプラットフォームを設置し、地域主導で多彩なサイクリング関連事業をつなげる事業を展開してまいります。

 さらに、本年秋には嵐山を起点にお茶の京都エリアを中心に開催されます「KYOTO ロングライド in South Around」を支援することとし、これらに要する予算を本議会でお願いしているところでございます。
 京都府においては、既にマウンテンバイクレースや全国的な自転車レース、トライアスロンなどが開催されておりまして、サイクリングで府全体が更に盛り上がるよう、スポーツ観光の推進を目的に設置したプラットフォームの参画団体の皆様方の協力もいただきながら、サイクリングをテーマとした魅力ある地域づくりや新たな顧客層の取り込み、関連産業の育成など、地域の活性化を図ってまいります。

3、丹後郷土資料館のリニューアルについて
次に丹後郷土資料館のリニューアルについて質問致します。
今から約1300年前、丹後という国が誕生し、古代の丹後は強国でありました。日本最古の竪系図である国宝「海部氏系図」はもとより、日本で一番古い水晶玉作り工房跡や最古級の製鉄所遺跡が発見されており、さらに、日本で一番古い年号を記した銅鏡「方格規矩四神鏡(ほうかくきくししんきょう) 」が、出土しています。これは、倭国王の卑弥呼が魏に使いを送った際に持ち帰ったものではないかという説もあり話題になりました。その他、日本海三大古墳もあり丹後に王がいた証ではないかと考えられております。
このように、大陸との交易の中心にあった高い文化と強大な権力。これらを伝える無数の遺跡や浦島、羽衣などの伝説の数々、こういった事柄から「丹後はまさに日本のふるさと」であると、丹後建国1300年記念事業実行委員会発行の記念誌に記載されております。

丹後郷土資料館は、山城郷土資料館とあわせ、府内に2つしかない郷土資料館の1つであり、京都府北部地域における古代から近代の歴史・考古・民俗資料の調査研究・保存展示を行っています。つまりさきほど述べた丹後王国についての極めて重要な資料の保存・調査研究などをしていただいている重要な施設でございます。

また、資料館がある場所は、天橋立が一望できる景観や、周辺には国史跡・丹後国分寺跡や、新たに国史跡指定を受けた成相寺旧境内があり、歴史的・景観的にも素晴らしい場所です。

ですが、そのような自然的要素を活かしきれておらず、施設も老朽化が進み、素晴らしい文化財を効果的・魅力的に展示できていない。さらには、交通アクセスが悪いといった様々な課題から、平成28年に(仮称)府立丹後歴史文化博物館としてリニューアルする基本計画がまとめられました。

基本コンセプトには「時と人を橋わたす海の京都ミュージアム」とされ、整備目的の一つ目はテーマ性のある本物の展示で訪れるたびに発見がある、二つ目は京都府への愛着と誇りを醸成する、三つ目は海の京都の歴史・文化の拠点施設として幅広い人が交流し、観光にも寄与することがあげられています。

そこで質問致します。
現在の丹後郷土資料館の利用者数は1.5万人程度であり、1日当たり40名程度です。当地域の素晴らしい文化財を「保存」優先から、「活用」へ繋げていかなくてはならないと強く感じています。丹後王国、現在の海の京都エリアは、古代より、大陸文化・技術の交流の窓口として栄え、多くの神話の舞台となった、和の源流ともいえる場所です。

この素晴らしい歴史や文化を観光客へどのように伝えていくのか、海の京都の歴史・文化の拠点施設としてどのようなビジョンを描いているのか、お考えを伺います。
歴史文化博物館へのリニューアルへ向けて、一歩でも前進していただくことを強く望み、次の質問へ移ります。

(教育長答弁)
 中島議員の御質問にお答えいたします。
 丹後郷土資料館のリニューアルについてでありますが、同館については、古代より大陸と日本の交流の中心であった「丹後王国」の歴史等に係る資源や、特別名勝天橋立等の素晴らしい眺望を楽しめる立地環境を有しながら、その魅力を十分に伝えきれていないという課題がございました。
 このため、老朽化した施設を改築する機会をとらえ、丹後の素晴らしい歴史的・文化的遺産の魅力をしっかり伝え、「活用」の視点をもって、当地を訪れる多くの人々の関心に応える博物館を目指すこととし、平成28年度に基本計画を策定したところでございます。

 その中では、同館が所蔵・保管し、丹後でしか見ることができない数々の国宝・重要文化財の展示や、古代丹後王国や天橋立などの基軸展示コーナーを設け、最新の研究成果も紹介しながら本物の資料をご覧いただくことや、バーチャルリアリティの映像などにより、歴史的・文化的価値をわかりやすく伝え、興味を高める工夫を凝らすといったこと、また、天橋立の横一文字の眺望や国史跡丹後国分寺跡も景観として展示に取り込み、何度訪れても飽きることがない博物館を目指す方向が示されております。

 一方で、天橋立・籠(この)神社・成(なり)相(あい)・巨大古墳などの指定文化財や北前船寄港地をはじめとする日本遺産などをテーマにし、丹後地域の周遊に繋がるような企画展示や体験イベントのほか、セカンドステージを迎えた海の京都の取組や地元自治体・観光施設等とも相互連携し、丹後を訪れる人々が行き交う、面としての地域振興を模索するなど、「海の京都を旅する出発点」としての機能を持たせていきたいと考えております。

 今後、地元の歴史、教育、観光等の関係者の御意見をうかがうとともに、地元自治体との連携・調整を図りながら、具体的に検討してまいりたいと考えております。

4、阿蘇海の環境保全について
次に阿蘇海の環境保全について質問致します。
阿蘇海は、面積が4.81平方キロメートル、最大の深さは約14メートルと、比較的浅い海で、日本三景天橋立によって外海から遮断された典型的な閉鎖性水域であります。そういった特徴ゆえに1960年代の高度成長期以降、生活排水、農業排水等の流入負荷の増大によって富栄養化が進み、ヘドロの堆積、悪臭の発生、漁業への悪影響などさまざまな問題を抱えています。

そういった状況の中で阿蘇海環境づくり協働会議を中心に阿蘇海の環境改善の取り組みが行われており、平成27年には阿蘇海流域ビジョンの策定、平成28年には宮津市と与謝野町が協働で「美しく豊かな阿蘇海をつくり未来につなぐ条例」を施行されました。その他、アオサ等の藻類(そうるい)や漂着ごみの回収、清掃活動、大学生ボランティアと連携してのカキ殻回収作業などが行われており、京都府の皆様、関係者の皆様には心から感謝しているところでございます。

そのような取り組みが進んでいる中、平成5年から取り組んでいただいている阿蘇海シーブルー事業が本年度をもって事業実施期間が終わります。阿蘇海シーブルー事業は阿蘇海沿岸部の浅い海底を砂で覆い、景勝地にふさわしい景観の創造と快適な海浜空間を創出することを目的に行われた事業でございます。現時点で聞いている事業の評価では、調査項目6項目中4つの項目で環境改善効果があったとされており、大変心強く感じているところでございます。

そこで質問致します。阿蘇海シーブルー事業の効果検証結果やこれまでの知見をもとに、阿蘇海シーブルー事業に代わる専門的対策を行っていただきたいと考えていますが、どのようにお考えでしょうか。また、今後阿蘇海の環境保全をどのように進めていこうとされているのかお考えをお伺いいたします。

最後になりますが、私は、今回の質問でお伝えした通り、これからの観光地域づくりには、分野横断、部局連携を一層進めることや、外国人旅行者の受け入れ環境の整備、また、点在する観光スポットを周遊してもらうための移動手段や歴史文化を活用する視点、そして、自然環境、景観を守る取り組みが必要だと考えています。全てが観光地域づくりに必要な取り組みであり、これからも西脇知事を始め理事者の皆様には各施策につきまして一層推進していただくことをお願い申し上げまして私の質問を終わります。ありがとうございました。

(答弁)
 阿蘇海の環境保全についてでございますけれども、阿蘇海シーブルー事業は、閉鎖性水域の浅い海域をきれいな砂で覆い、景勝地に相応しい海浜空間を創出いたしますとともに、生物生育環境を改善し自然浄化能力を高めるため、平成5年から実施をしてきたところでございます。

 昨年度までに、実施可能な範囲全てに覆砂が完了し、また、モニタリング調査の結果、底質成分が良好になり底生生物の種類が増加し、水際線の白砂が強調されるなど天橋立の景観も向上し、さらには海岸線における貝類の増加が見られるなど改善効果が確認できましたことから、その役割を終え今年度で終了の予定としております。

 本事業に続く今後の専門的対策につきましては、これまでの阿蘇海の環境悪化の要因といたしまして、高度経済成長期以降の生活様式の変化により、生活雑排水の増加、化学肥料の普及など、河川から流入する汚濁負荷が挙げられ、複層的な要因がありますことから、今後様々な分野の学識者や関係機関等の協力を得ながら、必要に応じて専門的な調査・研究を行いますとともに、それに基づく対策を講じてまいりたいと考えております。

 また、阿蘇海の環境改善に向けましては、流域全体での取組や住民一人ひとりの意識啓発等が重要でありますことから、宮津市や与謝野町におきまして、「阿蘇海の日」として7月に開催予定の体感イベントをはじめ、流入河川であります野田川を含めた清掃活動の実施、また、包括連携協定を結びましたNPO法人との協働によるカキ殻の回収や土壌改良資材などへの資源化、さらに下水道への接続率の向上といった取組を進めているところでございます。

 今後とも、阿蘇海のさらなる環境改善に向けまして、息の長い地道な取組を、地域の様々な関係者が連携しながら、流域全体で積み重ねてまいりたいと考えております。

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